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Chapter.2 告白

正直生活は苦しかった。使わなくてもいいお金を作る為に使っちゃいけないお金を切り崩してた。
最後の最後、限界も限界になってかずまらは元上司に告白をした。会うのも電話するのも心に負担がかかるから今風のLINEで。もちろん、元上司はかずまらの過去の栄光(なんちゃって成金)を知っている。それが信用に至ったのか、過去仕事をしていたときの有能さが担保になったのか。

いきなり書面も無し、一つ返事で「わかった どうしたらいい?」とだけ返事があって100万円借りる事に成功した。

そんな簡単にお金を借りられるもんだから、切羽詰まった支払いを済ませたら羽が生えたように諭吉は飛んでいった。60万円ぐらいの支払いをした気がする。40万円がどこにいったのか、今はもう思い出せない。

そんな生活をしていたらいよいよ「あ、やばいかな?」と思い始めてきた。
悪運が強いやつほど感じ取れる生命の危機的カン、で想像出来るだろうか。ここサボったら物理的に死んじゃうだろうな、的予感というか。

ともあれ、めんどくさがりだったかずまらはそんな状況に追い込まれつつも鼻ホジしながらPUBG(オンラインシューティングゲーム)に興じていた。実際ちょっと諦めていた部分もある。
たった8万円程度がどうしても捻出出来ず、詰みかけていた。

さすがに1~2ヶ月やそこらで100万円おかわりするほど人間は終わってなかった。というより、ここは別で乗り切ってもっと必要なときにおかわりするべきだろうな、とクズらしい考えしかなかった。

「かずまら氏さぁ、今何してるの?」

そう、Discord(音声通信アプリ)のポップアップが上がった。ちょうどPUBGをしていたときだったと思う。
確かに出会ってから何回かゲームをして、かずまら氏~チンさん~と呼び合う程度の仲ではあったけど、そのときはめっきり連絡も取らなくなって久しいぐらいだった。
普段であれば完全無視を決め込むところだったけど、なぜか珍しく特に何も考えずに返信をしていた。

「PUBGやってるよ。たまにはやる?」

プレイに興じる。普段通りだった。他愛もない話をして適当に敵を倒す。事務的なまでに昇華されたキーボード捌きと、何万回と押されたマウスが鳴るだけ。

でも唐突だった。

「かずまら氏さぁ、アメックス持ってみる?」(チンさんはだいたい○○さぁ、って言う)

どんな内容だったかは割愛するけど、もしかしたら過去ブラックの人でもカード持てちゃうかもよ?的な内容だった。
渡りに船だった。もちろん即答した。

ただ懸念点だらけだった。計算上そろそろ信用情報も真っ白になるかどうか、ではあったが、この話の半年ぐらい前にクレカを申し込んで落ちていた。許すまじ三井住○。

もし通れば最初は10万円の枠が作れる。10万円の枠があれば手持ちのお金をなにかを転売してしまえばとりあえず乗り切れる。

チンさんに、いや彼女以外にはじめて今自分が置かれている状況を説明した。
自分が焦げ付いていること。正直仕事も無いこと。働くのは嫌なこと。チン○が立たなくなってきたこと。(ストレス)

そんな告白を聞いて、チンさんは別にバカにしてくるわけでもなく言った。

「誰しもお金が無くなるときなんてある。これからよ。まずカード通そうぜ。」

涙が出た。声には出さなかったけれど、カードが来たときは本気で泣いていた。なんとかなった、と。最後の最後、ぎりっぎりで生き残った感じがあるな、と。

それぐらい辛かった。

どんどん落ちていく自分を、お金という薄っぺらい証明で照らし続けるのに疲れていた。
同じ時期に仮想通貨界隈で有名になった人達はマネーリテラシーがしっかりしていたのか、地盤を固めてどんどん有名になっていって。
方や夢なかば破れて、ただ一瞬持ったお金を使うだけの堕落した自分がダサかった。

少しやり直そう、と心に決めた。

チンさんがくれたこのチャンスを活かそう。一旦働き直してみよう、と。

とりあえず3ヶ月だけ働いた。夏に働くものじゃない。

 

この後、チンさんを逆に助けたりする話もあったけれど、些細な事じゃないので割愛。

一方その頃ミヤモトさん

たぶんこの辺はイケイケな頃。僕らみたいなちょっとグレーゾーンな人間と接点もあんまり無かったんだと思う。

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